「美女と野獣」のエマ・ワトソン
まるで彼女自身がプレゼントのように、オスカーデ・ラ・レンタの白いレース地に大きなリボンがかかったドレスをまとい、マノロ・ブラニクの高いヒールの黒い靴を履いて現れたエマ・ワトソン。心持ち疲れたような表情を浮かべていたが無理もない。連日のインタビューに加えプレミアでのレッドカーペットなどの激務をこなしているのである。
「ディズニーのアニメ版『美女と野獣』は私の最も好きな映画で、両親に呆れられるぐらい何度も繰り返し見ていたから、もし実写版になるなら絶対にベルの役をすると心に決めていたのよ。だから企画の話の段階から、私は出演を静かに決めていたの。そのためだったら何でもするっていう子供の時の誓いを全うしたかった。でも実際に役が決まり、脚本を何千回も読み、歌や踊りのレッスンを一生懸命して、これで準備完了という段階になってパニックに襲われてしまった。オリジナルの完璧なベルをどうやって人々に愛されるように演じたらいいの!?って。監督のビル・コンドンや作曲家のアラン・メンケンといった大ベテランたちの、親切にしてプロの指導を心得た先輩たちのおかげで何とか自信を取り戻せたのだけど。
ベルと私には共通点がいっぱいあるわ。まず他人と同じことをしたがらないでしょう。おしゃべりをしたりおしゃれをするより、一人で散歩したり植物を観察したりする方が好き。それに何といっても本の虫なの! どんな時でも本さえあれば幸せで満足。怖いものなしの状態になれるもの。いま大好きな本は「Women Who Run With wolves」。常に4冊ぐらいを同時進行で読んで、たとえば寝る前にはノンフィクションの類いは避けて、昼間のエネルギーが充満している時に厳しい探検記などを読むようにしているわ」
本の話になると途端に顔が明るくなって、本当に本の虫なのだなーと微笑ましいエマなのである。
「今回の『美女と野獣』で一番好きな場面は最初のシーン。『サウンド・オブ・ミュージック』みたいなベルの夢と希望が溢れている曲を歌って、大きな広がりに満ちているでしょう。女の子なら誰でもこういう瞬間を持ったはず。」
(文・成田陽子/続きはSCREEN6月号でご覧ください)
photo by Alex Kazanegras
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