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Interview

マーティン・スコセッシ

「沈黙 サイレンス」のマーティン・スコセッシ

 最初に遠藤周作の原作と出会ってから28年。ようやくにして念願の映画化「沈黙 サイレンス」(1月21日公開)の完成をみたマーティン・スコセッシ監督。一体ここまでして映画化を望んだのはなぜなのか。
『私は子供のころから長い間、宗教への思いや習わしにとらわれてきました。もう信仰などやめてしまおうと思ったこともあるほどですが、そのたびに宗教的な物語や観念に戻ってしまうのです。今も信仰について疑問を持ち続けていることが、こうした作品を作り続ける理由かもしれません。子供時代に近所にいた人たちは犯罪者もいましたし、聖職者もいました。いつも疑問に思っていたのは「我々人間は本来は善なのか悪なのか、その両方なのか」ということでした。良い人が悪いことをするのも見ました。それで贖罪ということを考え出したんです。私が「沈黙」の原作と出会った時、これはまさに私の追い続けているテーマの最重要な部分だと感じたんです。これは自分が映画にしなければと強く思いましたが、脚本を書けるようになるまでに何年も経ってしまったんです』
 さらに監督は、この映画を今だからこそ作らなければならなかったと主張する。
『今、特に人々の信仰のあり方が大きく変わって、それを疑うようになり、宗教的組織や施設にも懐疑の目が向けられるようになりました。そんな世界になったからこそ、このような映画を世に送り出すことで、人々が何かを考えるきっかけになるかもしれません。あるいは、忙しすぎて誰もが目にくれなくなったことを再び指し示すことができるかも。現代社会は、物質より精神的なものを追う考えに優しくはありません。正しい考え方など分からないのかもしれないけれど、それを考えることをやめてしまってはいけない。もっと探求しなくてはという気持ちからこの映画を作ったんです』
 日本のキャスト、スタッフと仕事した感想はどうだったのか。
『たくさんの俳優、スタッフに助けられました。奉行所のシーンなど、これはもう日本の技術アドバイザーに任せるしかないと思いました。農家でのシーンも身のこなしや動き方などにも決まりがあり、もう考えるのをやめました(笑)。俳優たちへの演技指導も通常とは全く違いました。幸運なことに彼らは違うことを前提に演じてくれて、私は身振り手振りするだけでよかったのです』
(続きはSCREEN2月号でご覧ください)
Photo by SCREENONLINE

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