「デッドプール」のライアン・レーノルズ
日本にもついに上陸する異色アメコミ・ヒーロー映画「デッドプール」で、11年もの間、この主人公役を切望してきたライアン・レーノルズは、理想の作品にするべく、脚本から関わってきたことを次のように振り返る。
『監督のティム・ミラーと、脚本家の二人、そして僕で“デッドプール・チーム”を結成し、さまざまなアイデアを出し合って、脚本を練り上げていった。過激なネタが出ると多数決をとり、3対1でボツになりかけても、1ヶ月くらいかけて相談する……という感じでね。ウルヴァリンをギャグで使うときは、ちゃんと友人のヒュー(ジャックマン)に電話して、了解もとったよ。大切にしたのは、デッドプールのユーモアは、彼の心の痛みを覆い隠す手段だということ。今こうして映画になって、心からうれしい。完成作を観た直後は、感激して涙ぐんでしまったよ』
そこまで「デッドプール」に執着した理由はどこにあるのだろう。レーノルズ自身が、強くシンパシーを感じる点があったはずだ。
『僕とデッドプールには不思議なくらいいっぱい共通点がある。身長が6.2フィート(188cm)で、カナダ人というのが同じ。僕の本名は、ライアン・ロドニー・レーノルズで、デッドプールの素顔の名も、ウェイド・ウィンストン・ウィルソン。ともに同じアルファベットで3つの頭文字だ。これだけ偶然が重なるのは運命だよ。自己防衛のためにユーモアを使ったり、早口でしゃべるところも似てるかな。今までやったどの役よりも、情熱をもって、しかも自然にデッドプールになりきれたのは事実だね』
元傭兵で不死身の肉体をもつデッドプールは、危険な動きも軽々とこなす。その多くに自らチャレンジするため、レーノルズはトレーニングに励んだという。
『デッドプールはマスクを被っているから、すべてスタントマンに演じてもらってもよかったが、頭の形で別人だとバレてしまう。歩き方の癖とか、微妙な違いも気になるんだ。だからしっかり肉体を鍛える必要があり、以前から知人だったトレーナーに特別メニューを作ってもらった。見た目の筋肉美ではなく、あくまでも“動ける”肉体を追い求めたよ』
(続きはSCREEN7月号をご覧下さい)
photo by Alex Kazanegras
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