「ヴィンセントが教えてくれたこと」のビル・マーリー
どんな役でも独特の味わいで自分のものにしてしまうビル・マーリー。「私が愛した大統領」ではルーズベルト大統領まで演じてしまったが、今度の「ヴィンセントが教えてくれたこと」(9月4日公開)は全く正反対のどうしようもない初老の男役だ。だが、この男は本当にどうしようもない人物なのだろうか。
『ヴィンセントは人生のピーク、または自分がピークだと思う地点を過ぎてしまい、自分自身の価値観を見失っている男だ。そんな時、面倒を見てくれる誰かが必要な少年オリバーが現われる。ヴィンセントのような年の人間は子守りなんてすべきじゃないかもしれないが、何もしないよりましだし、少しは稼げて誰かに影響を与えることもある。そしてオリバーはヴィンセントを家から連れ出し、人生の意味を見つけるんだ。読んだ時にいい脚本だと思ったよ。少し台詞の言い回しを変えたりしたけどね』
監督のセオドア・メルフィーはマネージャーを持たないマーリーと連絡を取るのに苦労したと言っている。
『セオドアとは何度か電話で話をして、私は西海岸にいて、彼は東海岸にいたから、こっちから会いに行くと言ったんだ。空港で落ち合って車の中で脚本について話し合った。これは言ってみれば心の痛むコメディーだ。様々な感情にものすごい勢いで巻き込まれる人物を描いている。観客は次に何が起きるか目が離せなくなる。この脚本を気に入ったよ。中身が詰まっていて、笑える箇所も多かった。私からいくつか出した提案をセオドアは快く受け入れてくれた』
共演者とのコラボレーションも息が合っている。
『ナオミ(ワッツ)が参加すると聞いて、これは面白くなるぞと思った』
(続きはSCREEN10月号で御覧下さい)
photo by Alex Kazanegras
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