「テッド２」（８月２８日公開）で前作に続きテッドの“雷兄弟”ジョンを演じるのはマーク・ワールバーグ。長いキャリアの中でも、彼が続編に出るのはこれが初めて。それだけこの作品への思い入れが深いということだ。
『これは僕にとって初めての、オリジナルから参加している続編なんだ（「トランスフォーマー」シリーズには途中参加）。だから、新たなストーリー展開があるのか、前作の成功に便乗するような作品になってないかを見極めることが重要だった。でも「テッド２」のアイデアをセス（監督）に聞いて、それならきっとうまくいくと思ったよ。前作と同じようなクレージーな部分は残しつつ、素晴らしいストーリーが新たに描かれているんだ』
　前作のラストではジョンが恋人のローリーと結婚するところまでが描かれたが、「テッド２」ではそこから状況が大きく変わっている。
『ジョンはもう離婚していて、新たな出会いを求める気になれないでいる。一方のテッドはタミ＝リンと結婚し、子どもを欲しがるようになる。でもぬいぐるみだから子どもをつくれない。だからいろんなことを試すんだ。ＮＦＬのスター選手から精子を盗もうとしたりね（笑）』
　テッドが本当にその場にいるかのように見える彼の演技はもはや名人芸。そのハイライトがテッドとのダンスシーンだ。
『人前やカメラの前で歌ったり踊ったりするのは好きじゃないんだけど、今回はテッドの結婚式で彼と一緒に“サンダー・バディ（雷兄弟）”を歌いながら踊るんだ。バンドの演奏つきで五〇〇人のエキストラと一緒にね。つまり、僕はタキシードを着て、テッドが一緒に踊っているフリをしながら大勢の前でダンスを披露したんだ』
（続きはＳＣＲＥＥＮ10月号で御覧下さい）
photo by Alex Kazanegras