「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のトム・ハーディー
80年代に世界的なヒットとなった「マッドマックス」シリーズ。その生みの親ジョージ・ミラー監督自らの手で三〇年ぶりにシリーズの新作「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(6月20日公開)が製作された。そしてこの新作でかつてメル・ギブスンが演じたマックスに扮しているのが「欲望のバージニア」のトム・ハーディーだ。
『僕は昔から「マッドマックス」のファンだったんだ。特に一作目のドラマの部分と、二作目の後半のカーチェースがお気に入りだった。だからマックス役を演じることになっていろいろとリサーチしたし、自分なりのマックス像も考えていた。でも、ジョージ(ミラー監督)と話した時に、僕がやるのはメルのやったマックスの続きではなく、新しい別の冒険なんだということが分かった。それに、ジョージ自身がマックスで、ジョージの中にマッドマックスの王国が存在しているんだ。だから僕は、ジョージが求めるマッドマックスのビジョンを立体的に作り上げることに専念した。ジョージがすべてのマスターなんだ』
この世界的に有名なキャラクターを演じることになった時、ハーディーはいったいどんな気持になったのかも興味深いところだ。
『マックスの像はメルとジョージが創り上げたものだ。メルはジョージのビジョンを最高の形で体現したんだ。だからこのマックスの役は、普通のキャラクターを演じるのとはまったく違う。この役に決まったと連絡をもらった時は吐きそうになった。やりたい役を出来ると喜んだだけじゃなかった。やりたいと熱望していた役者も多かっただろう。だから僕は、このシリーズの熱烈なファンたちと、この役を狙っていた役者たちから、僕がマックス役でやる一挙手一投足を観察され、批判されることになる。自分ならこうやった、もっと違う方法で表現すべきだ、あんなのマックスじゃない、といったようにね。それだけ重い責任を負ったということ。でもそれを通過した後は、こんな素晴らしいチャンスを貰ったんだからと、成すべきことが次から次へと浮かんできた。メルのやったマックスを考えると不安にもなったが、ハムレットだっていろんな人が様々な解釈で演じて新鮮なハムレットを創り出している。だから僕だって、新しいマックス像を造れると思ったんだ』
(続きはSCREEN7月号で御覧下さい)
photo by Alex Kazanegras
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