「ザ・トライブ」のヤナ・ノヴィコヴァ
4月18日より日本公開される、ろうあ学校を舞台に全編手話のみで描かれた衝撃作「ザ・トライブ」。昨年のカンヌ映画祭で批評家週刊グランプリなどを受賞したウクライナの新鋭監督ミロスラヴ・スラボシュビツキー監督が描く本作で、ヒロイン、アナを演じたヤナ・ノヴィコヴァが来日し、都内ホテルでインタビューに応えた。
Q:女優になりたいと思ったきっかけは?
A:6歳のころ「タイタニック」を見て、女優のケート・ウィンスレットさんに憧れました。しかし、母には、映画にはセリフが必要で耳が聞こえない私は女優にはなれないと言われ、耳が聞こえなくてもできる画家になることを夢見るように言われました。実際私は絵画の勉強をしました。しかし、私は静止画の絵ではなくて、動く映画に憧れを持ったのです。
Q:出演するにあたって、恋人と別れ、ジムに通いながら食事制限もしていたと伺いましたが、そこまで気持ちを掻き立てたものは何でした?
A:とにかく女優になりたいという気持ちが強かったのです。私は女優になるためにキエフの俳優育成学校の入学オーディションを受けました。その試験には残念ながら落ちましたが、そこで審査員をしてスラボシュピツキー監督の目に止まり、映画のオファーを受けることになりました。過激なセックスシーンがあるなどの理由から、ボーイフレンドからは映画に出ることを止められましたが、女優になることは自分の夢でしたし、監督との出会いには運命を感じたので、私は自分の夢の実現のために前に進みました。撮影は半年間続き、最も大変だったのは、体型を維持することでした。そのためにジムに通ったり、努力は惜しみませんでした。
Q:初めて脚本を見たときの感想をお聞かせください
A:実は撮影の前には完全な脚本を渡されませんでしたが、映画について監督から事前に説明を受ける機会がありました。その時に、映画が愛や売春をテーマにしていることをわかりました。出演者全員が初めて映画で演技をしましたが、特に事前に練習をすることは無く、監督と俳優の間には通訳者が何名か入り、綿密にコミュニケーションをとりながら進めました。
Q:暴力とセックスは映画において大きなテーマでした。過激なセックスシーンを演じるのは大変ではなかったですか?
A:脚本では最初下着をつけたままと記載がありました。しかし、後に監督からヌードになるという指示を受けました。私はこれまでに演技経験もヌードの経験もありませんでしたし、何より、脚本にも書かれていないことだったので最初は断りました。しかし、その後、監督と監督の奥さんと演出について話し合い、映画にとってきちんとしたメッセージを伝えるうえで重要な演出という事を理解できたので、私は勇気を持って演じることを決めました。私が集中できるように、現場には必要最小限のスタッフが配置し、監督自身も別の部屋でカメラをチェックする気遣いもありました。また、監督に勧められて観た、「アデル、ブルーは熱い色」のアデル・エグザルコプロスの演技にも勇気付けられました。
Q:ろうあ者女優として、他の方には負けないと思うところは?
A:言葉が使えるとか、使えないとかは関係なく、アナが抱える心境を表現するために、私は顔の表情を豊かにしたり、身振りなど体全身を使って思いっきり演じることを心がけました。ろうあ者である私は表現をするのに、表情や身体の動きをダイナミックに使う必要があるので、必然的にパントマイム的な演技は他の俳優より得意なのかもしれません。
Q:今後一緒にやりたいと思う監督はいますか?
A:韓国のキム・ギドク監督とぜひ一緒に映画を作りたいと思っています。初めて会ったのはアルメニアの映画祭でした。その時、監督と話をして、いつか一緒に映画を作りたいと思いました。また、ベルギーの映画祭では「アデル、ブルーは熱い色」のアブデラティフ・ケシシュ監督とも会うことができ、彼ともいつか映画を作りたいと思いました。そして、何より、私が女優になりたいと思ったきっかけの映画「タイタニック」のジェームス・キャメロン監督の作品に出ることは私にとって最も大きな夢です。
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