「ケープタウン」のオーランド・ブルーム
王子様のようなイケメン。非の打ち所のないヒーロー。オーランド・ブルームにはそうしたポジティブなイメージがつきまとう。でも本人はそんなパブリック・イメージにどこか落ち着かなさを感じているようだ。自分の枠を超えていきたい。そんな思いで挑んだのが今度の新作「ケープタウン」(8月30日公開)だった。
『僕はずいぶん早くからキャリアをスタートさせ、大作にばかり出ていた。でも時間が経つにつれ、これまでのイメージを進化させていきたいと思ったんだ。広告の仕事なんかで作られた僕の印象というものをね。今まで僕がどんなイメージを持たれているかなんて大して気に留めたことがなかったけど、大作への出演を経て、みんなが僕に持つイメージがちょっと間違っているのではないのかと思うようになったんだ。だからそのイメージを変えるためにも、この「ケープタウン」のブライアンという役を演じたいと思ったんだ。彼の誠実さや説得力のあるところを演じきれたら、その“誤解”を解けるんじゃないかと考えてね』
「ケープタウン」で彼が演じるブライアンは、強行犯撲滅課の刑事。仕事はできるが女にだらしなく酒を手放せない。“白馬に乗った王子様”とは正反対のキャラクターだ。
『ブライアンは酒や薬に溺れていて、警察官として働いているにも関わらず、よく暴力をふるってしまう。彼は自分を形成してきたすべてのものに対して復讐心を持った人物。つまり、彼には他者や自分を許す必要があるんだ。役作りではアクセントや話し方なんかを研究したよ。風貌にもこだわったしね。南アフリカの男たちには力にものをいわせるような男らしさがあるから、僕も強靭に見えるよう身体を鍛えた。実際よりも大きく見せることで、彼の暴力性を表現したんだ』
彼とコンビを組むもう一人の刑事アリ役にはアカデミー賞俳優のフォレスト・ホィッテカー。「ケープタウン」は彼ら二人の絆を描くバディ・ムービーにもなっている。
『まず言っておかなくちゃいけないのは、僕はフォレスト・ホィッテカーの大ファンだということだよ! 二人での共演シーンはそれほど多くないけれど、作品を見た人たちが僕たち二人を繋ぐお互いへの尊敬の念を感じ取ってくれたならすごくうれしい』
(続きはSCREEN9月号で御覧下さい)
Photo by Alex Kazanegras
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