「オール・イズ・ロスト/最後の手紙」のロバート・レッドフォード
本年度アカデミー賞のサプライズと言われたのは、ロバート・レッドフォードが主演男優賞ノミネートを逃したことだった。「オール・イズ・ロスト/最後の手紙」(3月21日公開)で、セリフも無く、ひたすら海上を漂い、たった一人で作品を背負うという難役に挑んだ七七歳。そのチャレンジングな精神は、カンヌ映画祭をはじめ世界中の賞賛を集めた。
『この作品は私がやりたいと願っていたことができるチャンスだったんだ。つまり俳優として演技に没頭することだね。この作品は会話もないし、特撮も使っていない。冒険的かつ純粋な映画作りができそうだと思ったんだ。脚本を読んだときからこれはいけると思っていたけれど、カンヌ映画祭で完成版を見たとき「これはすごい!」と思ったよ。真っ向からぶつかってくるような映画だから観客がブーイングしてもおかしくなかった。でも実際は違っていたんだ』
映画の内容はまさに冒険的。すべては海の上で行なわれ、画面に映るのは一人の男とボート、広大な海だけ。セリフが無いばかりでなく、男の背景についての説明もない。
『映画で描かれる以上のことは私も何も考えなかったよ。映画の冒頭で、私の演じるキャラクターが申し訳なく思っていることや頑張ったことなどを述べるシーンがある。これによって我々は彼の家庭で何かあったこと、彼はひどい人物ではないが何かに失敗したことが想像できる。おそらく今回の旅は彼が自分自身を取り戻し、何をできるか見つけるための旅なんだろう。私が分かったのはそれだけだ。でも、それで十分だと思った。必要以上に掘り下げたくはなかったからね。私がこの作品でいちばん気に入っているのは、観客にこう感じるべきと提示するのではなく、観客それぞれに解釈の余地を与えているところなんだ』
(続きはSCREEN4月号で御覧下さい)
Photo by Alex Kazanegras
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