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Interview

「レ・ミゼラブル」で来日 アン・ハサウェー

歌っている時アン・ハサウェーという存在は消えていたわ

 舞台ミュージカルの金字塔として知らぬ人のない名作「レ・ミゼラブル」が、初演から二七年の時を経てついに完全映画化された。まさにこの時を待っていたかのように、最高の監督と最高のキャストが集結。中でも、貧しさの中で幼い娘を育てるため、自らの髪を売り歯を売り、最後には娼婦に身を落として死んでしまう悲劇のヒロイン、ファンテーヌを演じたアン・ハサウェーの胸をしめつけられるような熱演は、オスカー候補の声も上がるほどの評判を呼んでいる。この役を演じるために大幅な減量をした彼女は以前よりぐんとスリムに、けれどもおなじみのビッグスマイルはそのままに、インタビュールームに現われた。

『ファンテーヌを演じるのは、大きな痛みを伴うものだったわ。役に入り込んだ時、思いもしなかった自分の心の洞穴、ダークな部分を覗き込んだような気分だった。その状態で数週間を過ごすことはとても辛くて、家に帰ってからも気持ちを切り替えることは難しかった。何よりもその苦しさは、現在の私たちの世界にもファンテーヌのような状況に置かれている人がたくさんいて、そんな人たちに対しての罪悪感だったのかもしれないわ。どんなに辛くても、一日の仕事が終わればそういう人たちを差し置いて、私は自分の素敵な生活に戻れる。そのことに対する罪悪感だったと思う』

 そのファンテーヌのシーンの中でも、最大の見どころが“夢やぶれて”の独唱シーン。この映画の最高の挑戦が、一曲全部を1テークで撮るというもの。これは過去のミュージカル映画でもあまり前例のない、俳優の力量が問われる試みだ。

『監督に、その場で生で歌ってもらうよ、と言われた時、素晴らしいアイディアだと思った。でも正直、無理だろうなとも思ったわ。たぶんアフレコでやるんだろうなって(笑)。ところが監督は、本当にそれをやってのけたの。同時録音の素晴らしいところは、キャラクターの感情に入り込めば入り込むほど、歌にそれが反映される点なの。詞の世界に住むことができる。その瞬間そこにいることができるというのは、まさに役者冥利に尽きるわ。でもその時は、まるでギロチンの刃の下にいるみたいな、ギリギリのところで歌っているような感覚だったわ』

 その瞬間そこにいる――実際、“夢やぶれて”を歌うアンは、本当にファンテーヌがそこにいるかのような熱演だ。

『ええ、その瞬間アン・ハサウェーは存在していなかったわ。気がついたら自分では歌えないはずの音域を出していたの。まるで自分が歌っているのが遠い世界のことのような気がしたわ』

(続きはSCREEN2月号で御覧下さい)

PROFILE
[出生地]ニューヨーク市ブルックリン生れ
[生年月日]1982年11月12日

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