シドニーの愛は一方通行だけど同性愛ではないのよ
インタビューが開始し、挨拶代わりにSCREENの12月号を差し出すと、
『(表紙のダニエル・クレーグを見て)私、ダニエルとキスをしたことがあるわ。「ドラゴン・タトゥーの女」のオーディションで、監督から二人のケミストリーを見せて欲しいと言われてキスしたの。彼とのキス? おかしかった!』
のっけからジェームズ・ボンドとのトレビアンなエピソードを語ってくれたのは、フランス人女優レア・セドゥー。「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」でミステリアスな暗殺者を演じた、あの彼女だ。
そんな未来のフランス映画界を担うであろう女優の主演作「マリー・アントワネットに別れをつげて」はレア・セドゥーの映画だ、と断言しても過言ではないほど彼女こそが映画の魅力。
『私が演じたシドニーは未熟な少女。そして、王妃マリー・アントワネットを絶対的に愛していて、王妃のためなら命を犠牲にする覚悟があるの。でも王妃はポリニャック夫人を愛しているから、シドニーの愛は実ることのない、一方通行のものね。でもこの愛は同性愛とは違うわ。彼女は子供だから大人の愛を知らない。ほら、シドニーはよく転ぶでしょ? このことはシドニーの不器用さを表現していて、未熟だからこそ全てにかっこ良く振舞うことができないの』
シドニーがラストで見せる表情は背筋がゾっとするほど凄みを感じられる。
『あの場面はシドニーがマリー・アントワネットからポリニャック夫人
の身代わりとなるよう命令されたあと。でも、彼女は自分の置かれた状況を分かっておらず、愛する人から言われたことを忠実に守るんだと信じてやまない。盲目的に信じる、そのものの持つ強さが私からあの表情を引き出したはずよ。きっと』
シドニーを象徴しているシーンは?
『若い男性が彼女にキスをしようとして押し返す場面ね。どうしてキスを拒んだかというと、シドニーの頭の中には王妃しかいないから。彼女はいつもバッグを持っているけれど、バッグの中には王妃のために作っている刺繍と(朗読係りのシドニーが)王妃のために読む本が入っているの。それくらい彼女の生活も心の中も王妃で埋め尽くされているから』
(続きはSCREEN1月号をご覧下さい)
PROFILE
[出生地]フランス、パリ生れ
[生年月日]1985年7月1日
クリス・プラット
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」のクリス・プラット
エラ・バレンタイン
「赤毛のアン」のエラ・バレンタイン
ヴィン・ディーゼル
「ワイルド・スピード ICE BREAK」のヴィン・ディーゼル
エマ・ワトソン
「美女と野獣」のエマ・ワトソン
スカーレット・ヨハンソン
「ゴースト・イン・ザ・シェル」のスカーレット・ヨハンソン
ナタリー・ポートマン
「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」のナタリー・ポートマン
トム・ヒドルストン
「キングコング:髑髏島の巨神」のトム・ヒドルストン
ライアン・ゴスリング
「ラ・ラ・ランド」のライアン・ゴスリング
エマ・ストーン
「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーン
エヴァ・グリーン
「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」のエヴァ・グリーン