もっとうまくやれると思ったら何度でもやり直しを願い出たんだ
“ジェイソン・ボーン”シリーズから派生した『ボーン・レガシー』で、タフな熱演を見せたジェレミー・レナー。41歳にして初めてメジャー・スタジオの作品の主演を務めたことは“遅咲き”という言葉で表現できるかもしれないが、彼はこの成功を大人の余裕で受け止めているようだ。
「20代のときに有名な俳優になっていたとしたら、今とはまったく違う生き方になっていただろうね。若いときに苦労したことで、自分が今なぜここにいるのか考えることができたし、人間として成熟した。おかげで今は、無駄に消耗することなく状況を楽しむことができる。20代で有名になっていたら、同じように楽しむことはできなかったと思うよ」
無名だった頃、彼はメイクアップ・アーティストとして生計を立てていたこともある。
「メイクの仕事は、相手と親しくなる作業だった。誤解しないで欲しいけれど、誰かの顔に近づくということで心理的な親密さが生まれる。少なくとも、僕はそう感じた。それに比べると俳優業は肉体的で孤独な仕事だ。メイクの仕事で学んだことがあるとすれば、ブレス・ケアの大切さかな(笑)」
そんなレナーも、『アベンジャーズ』と本作でアクション・スターとして認識されるようになった。その素養の表われか、彼はスタントが大好きだと語る。
「『ボーン・レガシー』の撮影時は、ほとんど毎日ファイティングしていたよ。ファイティングをごまかすような特殊効果は存在しないからね。幸い、僕にとってスタントは楽しいものだった。“もっとうまくやれる”と思った時には、何度もやり直しを頼んだよ」
(続きはSCREEN11月号でご覧ください)
Text by Manabu Soma
PROFILE
[出生地]カリフォーニア州モデスト生れ
[生年月日]1971年1月7日
クリス・プラット
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」のクリス・プラット
エラ・バレンタイン
「赤毛のアン」のエラ・バレンタイン
ヴィン・ディーゼル
「ワイルド・スピード ICE BREAK」のヴィン・ディーゼル
エマ・ワトソン
「美女と野獣」のエマ・ワトソン
スカーレット・ヨハンソン
「ゴースト・イン・ザ・シェル」のスカーレット・ヨハンソン
ナタリー・ポートマン
「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」のナタリー・ポートマン
トム・ヒドルストン
「キングコング:髑髏島の巨神」のトム・ヒドルストン
ライアン・ゴスリング
「ラ・ラ・ランド」のライアン・ゴスリング
エマ・ストーン
「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーン
エヴァ・グリーン
「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」のエヴァ・グリーン