ウィンターズ・ボーン」（10）でオスカー主演女優賞候補になっても、ジェニファー・ローレンスは全く気取ったりせず、いとも自然に愛らしい表情で「ハンガー・ゲーム」の会見に現われた。黒いドレスに赤っぽいブロンドの豊かな髪がドラマチックに波打ち、ナチュラルメークの顔はこの８月に22歳になるとは思えないほど少女っぽい。

『イメージが違うと、原作のファンたちが抵抗したそうだけれど、私は女優としてベストを尽くす、という挑戦心でカットニス・エバディーンの役に取り組みました。アーチェリーの練習からオールラウンドのアスレティックな動きを体になじませるために10か月、毎日という猛練習をして、オリンピックに出てもいいかも！　と思うぐらい鍛えられました。ここで学んだサバイバル・スキルはこれからの私の人生に凄いヘルプ（助け）になると思います。この映画に出ることができて本当にラッキーでした。次の続編でもけがなどして周囲に迷惑がかからないように気を付けて、でもエキサイティングに楽しく演じていきますよ！　カットニスはもう私の心身の一部に住み着いているんですから』

『尊敬する女優はまずジョディー・フォスター、メリル・ストリープかしら』とあごを引き締めてストレートに話すあたりがジョディーにそっくりであった。「Ｘ−ＭＥＮ：ファースト・ジェネレーション」で共演したニコラス・ホールトとの交際は順調らしい。

（ＳＣＲＥＥＮ10月号より）
Text by Yoko Narita