シリーズのファンならば今回の決着に絶対に満足してくれると思う
「僕とクリス(クリストファー・ノーラン監督)の“バットマン時代”がついに終焉を迎えたと思うと複雑な気分だったよ」
静かな口調で『ダークナイト ライジング』撮影終了日を思い起こしているクリスチャン・ベール。親しい友人に別れを告げるようなビタースウィートな気分だったそう。
「長い間、ブルース・ウェインとバットマンを演じてきたから、僕らの間には一種の絆が生まれていた。虚構の人物たちなんだけど、演じているうちに実在しているような気分になっていたんだね。ただしゴム製のバットスーツとマスクに関しては別だ。二度と身に付けないでいいと思うとうれしかったな」
「バットマン」トリロジーの最終章の幕が開けるのは前作から8年後だ。
「ブルースはこの8年間、最愛の女性レイチェルを死なせてしまった責任を感じ、ずっと喪に服している。彼女の思い出が残るゴッサム・シティを一度は離れるけれど、ベインという悪人に故郷が脅かされているのに我慢できずに、バットマンの封印を解く。年を取り、肉体的には明らかに衰えているが、心は相変わらず傷ついたまま。彼の人生は今もなお喪失感と悲しみ、痛みに満ちあふれている。苦悩に満ちた人生にブルースはいつまで耐えなければならないのか?が最終章のテーマのひとつだ。バットスーツとマスクに本当の自分を隠し続けたブルースの心の旅路を描いてきた本シリーズは、アメコミ映画というジャンルをすでに大きく越えている。シリーズを見続けてくれたファンならば、クリスが選んだ決着に絶対に納得してくれると思う」
(続きはSCREEN8月号をご覧下さい)
Text by Midori Yamagata
PROFILE
[出生地]イギリスのウェールズ生れ
[生年月日]1974年1月30日
クリス・プラット
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」のクリス・プラット
エラ・バレンタイン
「赤毛のアン」のエラ・バレンタイン
ヴィン・ディーゼル
「ワイルド・スピード ICE BREAK」のヴィン・ディーゼル
エマ・ワトソン
「美女と野獣」のエマ・ワトソン
スカーレット・ヨハンソン
「ゴースト・イン・ザ・シェル」のスカーレット・ヨハンソン
ナタリー・ポートマン
「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」のナタリー・ポートマン
トム・ヒドルストン
「キングコング:髑髏島の巨神」のトム・ヒドルストン
ライアン・ゴスリング
「ラ・ラ・ランド」のライアン・ゴスリング
エマ・ストーン
「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーン
エヴァ・グリーン
「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」のエヴァ・グリーン