SCREEN

  • ●今月号目次
  • 購入はこちらから
  • モニター募集
  • ●年間定期購読

SCREENコレクション

SCREENストア

商品カテゴリー

INFORMATION

  • ダニエル・ラドクリフが主演作を連発
  • カンバーバッチとギレンホール共演か
  • カンヌ国際映画祭レポート2017その1
  • 美しき銀行強盗に扮するマーゴット
  • ジョニー・デップに新作情報が相次ぐ
  • J・アイゼンバーグに二つの新作情報
  • トム・ハンクスが人々にニュースを読み伝える男に
  • カポーティーのパーティーに潜入を試みるカップル
  • ジョニー、「最後の海賊」プレミアで日本訪問を約束?
  • デパルマ新作にコスター・ワルドーらが出演
  • コリン・ファース オートグラフ
  • マーク・ハミル オートグラフ
  • なつかしのハリウッドスターカレンダー2017
  • ドクターストレンジ
  • シネマレビューノート
  • アリスインワンダーランド
  • シネマ グッズ
  • コミコンレポート
  • 編集長BLOG
  • SCREENアーカイブ

SCREEN ONLINE 会員募集

近代映画社 WEB


Interview

キャメロン・クロウ監督

『幸せへのキセキ』は思いがけないストーリーが次々と展開する作品

Q:7年ぶりの新作ですが、「幸せへのキセキ」が完成したお気持ちは?
『幸せへのキセキ』は思いがけないストーリーが次々と展開する作品。ある男が運命に導かれるように動物園を購入し、家族もその運命に巻き込まれていく。面白くて、ドキドキして、私が一番気に入っているのは、とてもパンチの効いた作品に仕上がったところだよ。皆さんの想像以上に深いストーリーになっていて、心のひだに入り込むような作品だと思う。音楽や演出、作品の全てに力を注いだので、期待以上の感動をお届けできると信じているよ。私の好きな映画もそうだけど、映画を見た後で「あんまり期待はしていなかったし、大して内容も知らなかったけど、でも、もう一度見てみたい」ときっと思ってもらえるような作品だと思うよ。

Q:動物園が舞台ですが、撮影は大変だったのでは?
70種の動物たちとたくさんの動物トレーナーが動きまわるのは、軍隊みたいだったよ(笑)でも撮影を始めると、彼らは最高の演技をしてくれた。本物の俳優だよ。

Q:主演のマット・デーモンとの仕事はいかがでしたか?
マット・デーモン演じるベンジャミン・ミーは、家族を救い、良き父親であろうと全力でぶつかっていくまっすぐな男。主人公はジャーナリストなので、人生に対して広い視野を持っているんだ。冒険好きで、実際に冒険についての本も出版している。それが高じ、実生活までもが冒険的な苦境に陥るとはとても皮肉な展開だけど(笑)。でも、その苦境に屈することなく成功する。そして、その体験を本に書くんだ。これが、ベンジャミン・ミーのヒューマンアドベンチャーの物語。彼自身の人生がすべて冒険なんだよ。この役にはマット・デーモンしかいないと思ったね。彼は、兄のような、親友のような、とても親しみやすい俳優。彼の言うことなら何でも信じてしまいそうなウソの無い人柄で、裏表の無い信用できる人間だからね。

Q:スカーレット・ヨハンスンとの仕事はいかがでしたか?
スカーレット・ヨハンスンは動物を大切に思っている人で、心の美しい女性。そして、20秒間に50種類の表情を作りだせる素晴らしい女優だよ。私が出す無理難題、様々な指示にも動じずに応じてくれた。たとえば、「今、君はとても気分が悪い。そんな中この作業をしている。動物を救いたい。この作業をしたいんだ」というような指示を僕が与えると、彼女は目でこう答える。「わかりました。それは大丈夫です。できます。それはちょっと…。わかりました。それもできます。始めましょう」という具合に。とても器用な女優だと思う。彼女との撮影は新鮮な驚きばかりだった。ケリーという役柄は、人間よりも動物を大切にするとても頑固な役で、動物を救うためなら、何にでも噛みつくような激しい面を持った女性。映画では、そんなケリーの前に、マット・デーモン演じるベンジャミン・ミーがいきなり現れるんだよ。

Q:最後に、見どころをお願いします。
これは、人生における“セカンド・チャンス”の作品でもあり、わずかな喪失感と深い悲しみを、喜びにする作品でもあるね。僕たちがこの作品をきちんと作り上げることができたなら、ほんの少しだけど、世界に喜びをもたらすことができるって僕はいつも思っているんだ。僕は大きなことじゃなくて、ちょっとしたことを伝える映画を作ろうとしたんだ。「映画でこんなこと言ってたな〜」って思いだして、15分間とか一日の終わりに考えるぐらいの作品だね。それに、ぴったりの俳優たちを選んだし、現実に起こりうるストーリーも伝えられたと思う。作品を観てくれた皆さんがキャラクターに魅せられて、映画が終わってしまうと、そのキャラクターを懐かしく感じる。これだから僕は映画が大好きなんだ!

PROFILE
[出生地]カリフォーニア州パームスプリング生れ
[生年月日]1957年7月13日

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

▼過去の記事を読む