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Interview

「裏切りのサーカス」のゲーリー・オールドマン

原作者に自由に演じろと励ましてもらったんだ

日本はGW公開される「裏切りのサーカス」で、なんと初のアカデミー賞候補となったゲーリー・オールドマン。すでに演技派としての名声をきわめていた彼だけにファンにとっても意外だが、本人もこのノミネートに驚き、喜んだそう。その注目作について、彼がインタビューに応えてくれた。

『僕が演じるスマイリーという男は、英国諜報部に所属するスパイだけど、ジェームズ・ボンドとは正反対のような人物だ。「007」に出てくるような小道具や車なんかも出てこないし。でも彼はスパイ活動の探求者のような人物で、人間に対する鋭い洞察力があると共に、官僚機構を巧みに操る機知を持つ。自分の仕事の非人間性を理解しつつ、道徳観を忘れないという多様な面を持つ男なんだ。こんな感情を露わにしないヤツを演じるのは楽しかった。とてもおいしい役であるし、この企画に関われただけでも光栄だよ』

 原作自体が有名で、何度か映像化されているが、そのことについては、

『アレック・ギネスや名だたる俳優4人が、これまでに演じた有名な役だけど、原作者のジョン・ル・カレは、自由に演じろ、キミなりのスマイリーを作ればいいと言ってくれた。僕は原作にある描写や、ル・カレ自身をじっくり観察して役に取り入れたんだ』

(SCREEN5月号より)

PROFILE
[出生地]イギリスのロンドン生れ
[生年月日]1958年3月21日

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