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Interview

「127時間」のジェームズ・フランコー James Franco

僕が演じたアーロン本人は一つ質問すると十倍にして返してくれた

「127時間」の会見にジェームズ・フランコーはトレードマークのちょっぴり眠たそうな顔を浮かべて登場。濃いグレーのスーツにノータイという彼にしてはフォーマルなスタイルだが、席につくや、ぐにゃりと座り込んで、彼なりのカジュアルなポジションを取るのである。

『僕が演じたアーロン・ラルストンは企画の段階から全身全霊を打ち込んで参加し、それまで、何百回とTV番組や雑誌に出ていたものの、絶対に公開しなかったテープを僕たちに特別に見せてくれた。岸壁に挟まって身動きが取れず、もうこのまま死んでしまうかもしれない、家族のためにビデオで別れを言っておこうという決意のもとで、自分で撮ったものなのだが、全く自分を哀れんだり、哀しい表情など見せず、毅然としていてね。あとで葬式で見せるかもしれないから、平然としているフリをしたなどと白状してくれたが、アーロンの落ち着いた動作、沈着な言い回しなどから、彼の勇気とスポーツマンシップが見てとれる貴重なテープだった。撮影中もずっと付いていてくれたが、何よりも紳士で、一つ質問をすると10倍くらいにして返事をしてくるパーフェクショニストでね。ユーモラスで一匹狼のところも窺えて、非常に参考になったし、今は親しい友人の間柄になったんだよ』


ジェームズ自身は自然とかハイキングが好きかと聞くと、
『僕がまだ小さい頃、父が兄と僕を連れてよくヨセミテ国立公園などのキャンプに連れて行ってくれてね。僕は全く楽しくなく、惨めな気分になって、今、思い出しても身震いしてしまう根っからの都会っ子だから、大自然とかはスクリーンで見るだけで充分』と苦笑いする表情が切なくてボーイッシュ。


『ダニー・ボイル監督は二人のカメラマンを使って、この二人は終始、平等の立場で撮影を続けて、僕にとっては初めての経験だったが、何しろ、ずーっと独りきりでの場面ばかりだっただろう。この二人がいわば僕の相手役となって、ジョークを交わしたり、グチをこぼしたりしてね。ものすごく小さなカメラで下にジャイロがついていて、SR2Kとか呼ばれるシロモノを二人が使いこなしていた。岩に腕を挟まれ、アーロンが身の力を振り絞って抜き取ろうとするシーンは、監督が長いテイクにするから、ベストの動きを見せてくれ、と言い、僕は「ではワンテイクだけにしてください」と頼んで、約22分間、必死で腕を抜こうとあがいてね。あとで全身が麻痺し、腕はどす黒く変色して、長い間、動かせなくなったほど』

text by Yoko Narita
(続きはSCREEN7月号でご覧下さい)

「127時間」特集

PROFILE
[出生地]カリフォーニア州パロ・アルト生れ
[生年月日]1978年4月19日

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