オーディションのためにオリジナル版も見て、衣装も手作りで挑んだのよ
コーエン兄弟監督の新作西部劇「トゥルー・グリット」で父親を殺され復讐を誓う十四歳の少女マティを、共演のベテラン、ジェフ・ブリッジズやマット・デーモンも顔負けの名演で、初の長編映画出演ながらアカデミー助演女優賞にノミネートされた話題のニュースター、ヘーリー・スタインフェルドが初来日を果たしました。
日本に着いて早速、渋谷の街を散策してきたというヘーリー。
『女の子がみんな可愛い服や個性的なファッションで歩いていて驚いたわ。うちの近所の女の子たちは、ショッピングモールに出かけるのもスウェット姿なんだもの(笑)』
マティ同様、聡明なしゃべり方で、身長はもう一七〇センチを越えるほどに伸びたのですが、ひんぱんに見せてくれるキュートな笑顔は十四歳の少女そのもの。カリフォーニア出身で、フィリピン、アフリカン・アメリカン、ヨーロピアン・アメリカンの血を引いているそうです。
『もともとテレビに出たいとか興味のある方で、両親に話したら八歳の時、一年間演技のクラスを受けることになって、エージェントも見つかって、九歳からオーディションを受けるようになったの。以前にも大きな作品の最終候補に残ったことはあったけど、今回選ばれたのは、私がまっさらの白紙状態だったことが幸いしたみたい(笑)。脚本を読んですぐにマティのイメージが湧いたの。オーディションには原作も読んで、オリジナル(「勇気ある追跡」)も見て、その時代の話し方をつかんで、母に作ってもらったその時代風の衣装を着て、マティになりきって出かけたのよ』
実際に現場ではいきなりブリッジズやデーモンらの大物スターに囲まれたわけだけど、緊張しなかった? と聞くと、
『ジェフもマットもジョッシュ(ブローリン)も大きな子供という感じで(笑)、一緒に遊んでいるみたいだったから大丈夫だったわ。共演者は大人の男性ばかりだけど、母や家庭教師、スタッフの女性もいて、そんなにワイルドな現場でもなかったし(笑)。監督たちは見ていると楽しいの。二人だけの言葉を持っているみたいで、イーサンが話し始めたことを、ジョエルが終わらせるような、お互いの意思が繫がっているみたいな会話をするの。撮影前のリハーサルで十分ディスカッションをしたから、現場ではあまり指示もないのよ』
と楽しそうに当時を思い出してくれました。
(続きはSCREEN5月号をご覧下さい)
PROFILE
[出生地]カリフォーニア州サウザンド・オークス生れ
[生年月日]1996年12月11日
クリス・プラット
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」のクリス・プラット
エラ・バレンタイン
「赤毛のアン」のエラ・バレンタイン
ヴィン・ディーゼル
「ワイルド・スピード ICE BREAK」のヴィン・ディーゼル
エマ・ワトソン
「美女と野獣」のエマ・ワトソン
スカーレット・ヨハンソン
「ゴースト・イン・ザ・シェル」のスカーレット・ヨハンソン
ナタリー・ポートマン
「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」のナタリー・ポートマン
トム・ヒドルストン
「キングコング:髑髏島の巨神」のトム・ヒドルストン
ライアン・ゴスリング
「ラ・ラ・ランド」のライアン・ゴスリング
エマ・ストーン
「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーン
エヴァ・グリーン
「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」のエヴァ・グリーン