暴走列車に立ち向かうベテラン機関士を演じたデンゼル・ワシントン。盟友トニー・スコット監督とのコラボレーションはこれでもう五本目だ。奇しくも前作「サブウェイ１２３」に続いて、列車に関係するキャラクターを演じることになった。
『トニーには「列車映画を二本かい？」とたずねたんだ（笑）。でも彼は「いや同じじゃないんだよ、デンゼル。私のオフィスに来てくれ」と言って、いろんなタイプのおもちゃの列車を見せながら説明してくれた。それで僕は「オーケー、列車が衝突するあいだにおしゃべりする人が必要なんだね？」と聞いたら「そうだ！」って。いや、冗談だよ。そんなことは言われなかったけど、列車がこの映画のスターであることは僕にもわかった。とはいっても、これ以上列車の映画を作ることはしばらくないと思うよ（笑）』
　共演のクリス・パインとは初めての顔合わせ。この新旧スターの激突がこの映画の最大の見どころになっている。
『クリスとはよく話をしたよ。彼は有望な若手スターで、ユーモア・センスもあるし、とても優れた役者だね。彼にはいろんなことを質問されたよ。舞台のことや、キャリアの計画や、貯金の方法まで（笑）。彼とはとても気が合ったんだ。若い役者への一番のアドバイスは仕事にまじめに取り組みなさいということと、自分のことを考えすぎないようにということ。そしてできるだけ舞台に立ちなさいということ。舞台でこそ役者は演技を学べるからね』
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