「エクリプス」のインタビューには、オスカー・デ･ラ･レンタの黒地に金の模様があるミニドレスに、金色のクリスチャン・ルブタンのハイヒールというレッドカーペット並みのドレスアップをして現われたクリステン・スチュアートは、もうどこから見ても押しも押されぬ人気スターの余裕をたぎらせている。

──二人の男性に同時に愛されるという経験はありますか。
『いやだ！運の良いことに私にはないわ。もしそういう状況になったら、ひどく辛いし、どうしたらいいか耐えられなくなってしまうと思う』

──ベラがエドワードとジェイコブの両方を好きなのは、どうしてなのでしょう。
『ベラはあくまでエドワードを心から愛してるのだけれど、彼との将来は何も分からず不安に満ち溢れている。ジェイコブは頼りになれて、彼の注ぐ情愛の強さに心がほだされ、ついつい彼の方を向いて今回はキスまでしてしまう。どちらも人間ではないからこそ、ベラの苦悩と不満が二人の男性に同時に引き寄せられてしまうのよ』

──今回、最も難しかった場面は？
『山の上でジェイコブとキスするシーン。その直後に戦いが始まるから、不安でいっぱいだし、私自身がどうもベラのことを理解できなくて。彼女の行動は正当だと思えないでしょう？エドワードを裏切るのだから。その後、ベラはエドワードに打ち明けるのだけれど、彼は全てを見て知っているという。とびきり奇妙で居心地の悪いシーンだったわ』

──最も楽しかったシーンは？
『テントの中で二人の男性の会話を床に寝ながら聞いているシーン。彼らが口論してその理由が自分だというのは、女性にとって妙に誇らしくて、うれしいのよね。私はスポーツ人間だからアクション場面にもどんどん参加したいのだけれど、ベラはいつも消極的で助けられてばかり。これが実際の私だったら一目散に駆けだして、一緒になってケンカしたり、スポーツ試合に出て行くのに』
（続きはＳＣＲＥＥＮ12月号をご覧下さい）