先日のアカデミー賞ではシャンパン色のセクシーなドレスを着ていたが、サンタモニカの海岸にあるホテルでの新作「ラスト・ソング」の会見にはチャコールグレイのジャケットにＴシャツ、細いジーンズにブーツ、栗色の髪は大きくウェイブして肩に垂れて、というヤング・カジュアルなスタイルで現われたマイリー・サイラスは例の大きな声・早口で何でもかんでも気楽に話すのである。
『オスカーの時のドレスは実はもっと薄いトップがついていて、妙にフリフリして女っぽかったから勝手にとっちゃって、自分でストラップレスにしてしまったの。今日も実はスタイリストがフェミニンなドレスを用意してくれたのだけれど、昼間だし、そういう気分じゃないって自分で選んでこれを着てきたのよ。もう17歳なんだから、自分で色々決めたいわけ』

　両手の指に大きな指輪が5個もある。
『指輪が大好きで、いっつもはめているの。これ（緑色の大きな石）はこの映画で指輪をデザインした人が私にって特別に作ってくれて、ホラ、内側にマイリー・サイラスとか、日付が刻んであって、今の一番のお気に入り。これをはめるとグッドラックを招くみたいな気分になれるのよ』

　共演のオーストラリア出身のリーアム・ヘムズワースと目下、ラブラブ進行中で、ふつうのハリウッド・スターはとかく秘密めかすのに、あけっぴろげに二人のロマンスをうれしそうに話してくれるのは、恋に落ちた状態が楽しくて楽しくて、世界中にアピールしたいからだろう。
『撮影一日目にポスター用のキスをしてっていわれたのだけど、そのことをリーアムは知らなくて、私がゲリラのように近づいたらビックリ仰天して、それでキスしたらお互いに何かを感じたみたい。それからずっとリーアムに夢中で、仕事をする相手、それも恋人役とプライベートでも付き合うのって、楽しさが二倍で最高だった！』

（続きはＳＣＲＥＥＮ6月号でご覧下さい）

Text by 小野亜優