三人の子の父親として今まで演じたどの役よりも重い気持になってしまったよ
09 年 8 月に(すでに3人の子供がいて、8年交際していた女性レアさんと)結婚してすっかり落ち着いたマーク・ワールバーグはネクタイに紺のVネックのセーターという超真面目な服装で現われた。昔のバッドボーイは、今敬虔なキリスト教信者となり、日曜日は聖日として働かないことを信条にしているとか。
『3人の子供を持つ父親だけに「ラブリーボーン」の父親役を受けるかどうか、大いに悩み、いざ撮影に入ったら思っていた以上に苦しい気持がつのって、今まで手がけた役の中で、最もゆううつな状態に陥ったものになってしまった。一日の仕事が終わっても、体の中に重いおもりがあるようで、僕が現実に子供をなくした親だったら発狂してしまうのではないかと思ったね。もともとはライアン・ゴスリングがこの役を演じる予定だったのが、都合で急遽、僕のところに回ってきた。それにしてもシアーシャ・ローナンの才能には感嘆したね』(以下本誌3月号で)
TEXT・小野亜優 / Photo by Alex Kazanegras