1976年に日本で放送開始、79年にイタリアでも放送された永井豪原作のロボット・アニメ『鋼鉄ジーグ』。日本製アニメのファンだったガブリエーレ・マイネッティ監督がこのアニメをモチーフに盛り込んだダークヒーロー映画。16年のダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で主演男女優賞など7部門を受賞した。出演はクラウディオ･サンタマリア、イレニア･パストレッリら。ローマ郊外。孤独なチンピラのエンツォ（サンタマリア）は盗みを働き、放射性廃棄物の棄てられた川に飛び込んだことから体調に変化が。その後、相棒セルジョと闇取引の最中に相棒は殺されるが、エンツォは銃で撃たれても助かり、自分に超人的パワーが身についたことを知る。セルジョの一人娘アレッシア（イレニア）は日本のアニメ『鋼鉄ジーグ』の熱烈ファンで、現実と虚構の区別がつかないでいたが、セルジョが金を盗んだと勘違いした組織のリーダー、ジンガロに狙われる彼女をエンツォが守ることになる。