今年のカンヌ国際映画祭の“ある視点部門”で特別賞を受賞した長編アニメーションで、「岸辺のふたり」でアカデミー賞短編アニメーション賞を受賞したオランダ人監督マイケル・デュドク・ド・ヴィットが、日本のアニメーション会社スタジオジブリと組んで製作した作品。彼にとっては長編処女作となり、スタジオジブリにとっては初の外国人監督作となる。構想に10年、製作に8年をかけて完成を見た。人間と自然の関わりと人生の真実を描いた物語は全編セリフなしで進行する。猛烈な嵐の中、荒れた暗い海に放り出された一人の男。九死に一生を得て彼がたどり着いたのはある無人島だった。そこには奥地に水もあり、果物など食物もあったが、男は何とか脱出しようと、自ら木材などを集めていかだを作り、海原に出る。だが見えない力が働いているように、脱出作戦は何度も失敗し、結局島に引き戻されてしまう。ある時、やはり脱出を試みた彼は、いかだの進行を妨害する大きな赤い海亀を発見する。再びいかだは島に戻され、亀もまた砂浜に打ち上げられる。怒りにまかせて男は大きな亀をひっくり返すと、巨体の亀はその場から動けなくなってしまった。
スタッフ・キャスト
[監督]マイケル・デュドク・ド・ヴィット
上映時間:1時間21分
配給:2016年仏=ベルギー=日映画/東宝配給
公開日:9月17日公開 ©2016 Studio Ghibli - Why Not Productions - Arte France Cinéma - CN4 Productions - Belvision - Nippon Television Network - Dentsu - Hakuhodo DYMP - Walt Disney Japan - Mitsubishi - Toho
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