「はじまりのうた」のジョン・カーニー監督最新作。80年代の不況真っただ中のダブリンでバンドを組んだ少年たちの日々が当時のヒットナンバーと共に描かれる。出演はフェルディア・ウォルシュ・ピーロ、ルーシー・ボイントン、ジャック・レーナーら。85年のダブリンは大不況で、14歳のコナー（ウォルシュ･ピーロ）も父が失業し公立校へ転校。彼が通い始めたシング・ストリート高校は荒っぽい生徒で溢れかえっていた。繊細なコナーの心のオアシスは、最新ミュージックビデオが流れる音楽番組。兄ブレンダン（レーナー）の鋭い解説を聞きながら“デュラン・デュラン”に夢中になるコナー。そんな彼の前に、ある日、自称モデルの美女ラフィーナ（ルーシー）が現われ一目惚れ。『僕のバンドのビデオに出ない？』と思わず彼女に声をかけるコナーは、さっそく友人ダーレン、エイモンたちとバンドを結成。即席バンド名は“シング・ストリート”だ。学園や家庭での辛いことを忘れられるバンドのPV撮影を通じてラフィーナと徐々に接近していくコナー。