“999（トリプルナイン）”とは、警官が撃たれた時に応援を呼ぶコードのこと。これが発動されるとすべての警官が現場へ急行するため、一時的な“死角”が生じることがある。「欲望のバージニア」のジョン・ヒルコート監督がその“死角”を描いたクライム・アクションで、ケーシー・アフレック、チュイテル・イジョフォー、ノーマン・リーダス、ケート・ウィンスレットらが出演。犯罪多発都市アトランタでギャング団のリーダーをしている元特殊部隊の兵士マイケル（イジョフォー）。彼が率いるのは元警官のラッセル（リーダス）と弟ゲイブ、現役の悪徳警官マーカスら。本当は足を洗いたいマイケルだが、ロシアンマフィアの非情な女ボス、イリーナ（ケート）は彼の愛する一人息子を人質に取り、足抜けを禁じる。イリーナの次の狙いは国土安全保障省の施設だった。銀行とは比べものにならない警戒厳重な施設を攻略するため、マイケルは“999”コードを利用することに。そのためには犠牲となる警官が必要だ。そして選ばれたのが新人警官クリス（アフレック）だった。