戦争のあり方を根底から覆すと言われているドローン（無人戦闘機）。実際にアフガニスタンで行なわれたドローンによる空爆を題材に、アンドルー・ニコル監督が対テロ戦争の知られざる真実を描く。出演はイーサン・ホーク、ジャニュアリー・ジョーンズ、ゾーイ・クラヴィッツら。アメリカ空軍の優秀なパイロット、トミー（ホーク）。だが彼がいま操縦しているのはアフガニスタンの遥か上空を飛ぶ無人戦闘機ドローン。ラスベガスの空軍基地から遠隔操作でミサイルを発射し、タリバン兵を爆死させる。彼らからドローンは決して見えず、たとえ撃墜されても死傷者は出ない。勤務時間が終われば、基地を出て妻（ジャニュアリー）や子供の待つ家へ帰る毎日。モニター越しの“戦争”に神経をすり減らすトミーはいつしかアルコール依存に陥り、夫婦仲にも亀裂が生じる。