アメリカで実際に起きた3人の児童殺害事件をアトム・エゴヤン監督が映画化したサスペンス。出演はコリン・ファース、リース・ウィザースプーン、デーン・デハーン、アレッサンドロ・ニヴォラほか。1993年5月5日、アーカンソー州で3人の児童が行方不明となり、翌日彼らは全裸死体で発見された。この事件で8歳の息子スティヴィーを亡くした主婦のパム（リース）は泣き崩れる。警察の捜査は難航。素性不明の黒人男性やスティヴィーの顔見知りクリス（デハーン）といった人物が捜査線に浮かぶが、17歳の少年ジェシーの自供で、オカルトへの興味を露わにする18歳のダミアン、16歳のジェイソンの3人を逮捕する。悪魔崇拝を動機とみる説は地域社会に広まり、少年たちは激しく糾弾されるが、違和感を覚える者もいた。調査会社代表のロン（ファース）もそんな一人だ。死刑反対論者のロンは、物的証拠が何もないこの逮捕の問題点を洗い出していく。