カンボジアのクメール・ルージュ支配下で起きた市民の大虐殺から生き延びたリティ・パニュ監督が、当時のポル・ポト政権の非人道的な政策を暴き出すドキュメンタリー。1975年にポル・ポト率いるクメール・ルージュがカンボジアの支配権を掌握してから、79年に追い落とされるまでの4年間に、170万人もの人命が犠牲になったといわれている。パニュも13歳で家族や友人たちを失いながらも、79年にようやく国外に脱出、留学中で難を逃れていた兄の滞在するパリに渡って、のちに映画監督になった。今回は亡くなった虐殺被害者の眠る土地の土で小さな人形を作り、それにナレーションをかぶせるという手法に、当時のクメール・ルージュによるプロパガンダ映像をコラージュさせ、虐殺の模様を想起させる作品を作り上げた。
スタッフ・キャスト
[監督]リティ・パニュ
上映時間:1時間35分
配給:2013年カンボジア=仏映画/太秦配給
公開日:7月5日公開 ©CDP/ARTE France/Bophana Production 2013. All Rights Reserved.
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