50年も前に生き別れた息子の消息を追う一人の女性がたどり着いた意外な真実。実在するアイルランド人主婦の数奇な物語をスティーヴン・フリアーズ監督が描く感動作。主演はジュディー・デンチ。共演は脚本・製作を兼ねるスティーヴ・クーガン、ソフィー・ケネディー・クラークら。1952年のアイルランド。性知識もなく見知らぬ男と関係を持ってしまった10代のフィロミナは、未婚のまま妊娠。修道院に入れられ、そこで出産の面倒を見てもらう代わりに一日中働かされた。男の子を生んだ彼女は一日一時間だけ息子と会うことを許されていたが、ある日子供は突然養子に出されてしまった。息子が生まれて50年目の日、年老いたフィロミナ（ジュディー）は、娘ジューンにも隠していたその事実を打ちあける。ジューンはパーティー会場で会った元ジャーナリストのマーティン（クーガン）に母の過去を記事にしてほしいと頼む。最初は拒んだマーティンだが政府広報をクビになったことで、再起のチャンスを狙ってこの話を受けることに。