「ボルベール 帰郷」などで知られるスペインの巨匠ペドロ・アルモドヴァルが描く、機体トラブルを起こした旅客機内でのドタバタ群像コメディー。アルモドヴァル作品の常連が多数出演するほか、ペネロペ・クルズ、アントニオ・バンデラスも特別出演。マドリッドからメキシコ・シティーへと飛び立ったペニンシュラ航空2549便。離陸から一時間半、実は機内ではとんでもないトラブルが持ち上がっていた。着陸用の片輪が機能しないのだ。パニックを防ぐため、エコノミークラスの乗客には筋弛緩剤入りの特別ドリンクがふるまわれ全員爆睡状態。ビジネスクラスの方は、ホセラ（ハヴィエル・カマラ）、ファハス（カルロス・アレセス）、ウジョア（ラウル・アレバロ）のオネエCAが担当することに。ビジネスクラスの乗客は、二人の愛人を抱える人気俳優（ギレルモ・トレド）、SMの女王様（セシリア・ロス）、超能力を持つと言い張るアラフォー女性（ロラ・ドゥエニャス）、夢遊病者の新婚カップルなどクセ者ぞろい。