2009年４月、ソマリア沖で起きた海賊による米国籍の大型貨物船襲撃事件。乗組員たちを救うため人質となった船長リチャード・フィリップスの生死を賭けた緊迫の四日間をポール・グリーングラス監督（「グリーン・ゾーン」）がリアルタッチで描いた実話ドラマ。主演は「クラウド アトラス」のトム・ハンクス。
　マークス海運に勤務するベテラン船長フィリップス（ハンクス）は、いつものように空港で妻（キャサリン・キーナー）に見送られ、オマーンからケニアへ援助物資を運搬するマークス・アラバマ号に乗り込んだ。今回の航海ルートであるソマリア海域は、最近海賊の活動が激化しており、フィリップスは神経を尖らせる。
　彼の心配は的中した。ソマリア沖に差しかかるや、海賊たちの乗ったモーターボートがアラバマ号を追尾。フィリップスの機転で一旦は難を逃れるが、翌日再び彼らの襲撃を受け、非武装のアラバマ号はたった四人の武装海賊に占拠されてしまう。