「幸せのちから」のウィル＆ジェーデン・スミス親子が、「シックス・センス」のＭ・ナイト・シャマラン監督とタッグを組んだＳＦアドベンチャー・スリラー。今から1000年後の地球に“不時着”した父子が遭遇する恐怖と絆を描く。
西暦2072年。地球は自らを守るため、元凶である人類を抹消する惑星へと進化を遂げていた。もはやここで生きていくことが不可能になった75万人の人類は、遥かなる宇宙へと旅立ち惑星ノヴァ・プライムを安住の地に定める。けれどもこの星には先住種が暮らしており、彼らは人類を忌み嫌い“アーサ”という生命体を送り込んできた。それは、人間の恐怖を匂いで嗅ぎ取り襲ってくる生物兵器で、人類は長い間アーサの脅威にさらされてきた。だが西暦3073年、一人の英雄が登場する。
恐怖を完全にコントロールし、アーサに勘づかれない“ゴースト”能力を体得したサイファ・レイジ（ウィル）は、プライム軍の総督としてアーサの攻撃に対抗する。彼の14歳になる息子キタイ（ジェーデン）も父親ゆずりの能力を持ちながら、その真価を発揮できずにいた。互いの不満と、そして不幸にも起こった姉の死が、父子の間に埋めがたい溝を作っていく。それを見かねた妻の勧めに従い、サイファは息子を一人前の男にするため、これが自分の最後の任務と考えていた宇宙遠征にキタイを同行させることにする。
ところが、宇宙船は小惑星嵐に巻き込まれ見知らぬ惑星に不時着。機体は大破し、生存者はサイファとキタイの二人だけ。ノヴァ・プライムへ救援隊を要請するための緊急シグナルも破損。100キロ先に墜落した船尾部分まで行って予備のシグナルを見つけなければ、二人の生還はない。だが、不時着時にサイファは両足を骨折してしまい動けない。キタイは父の命令を受けシグナル探索に向かう。父の指示だけを頼りに恐るべき世界へと足を踏み入れ、敵に立ち向かうキタイ。試されるのは、恐怖に打ち克つキタイの勇気と、反目し合っていた父子の絆。果たして二人の行く手に待つものは？