２００４年12月26日に発生したスマトラ島沖地震と巨大津波。その大災害に見舞われた家族の奇跡の実話を映画化。本国スペインで五週連続一位のヒットとなり、「アバター」に次ぐ同国史上歴代二位の興行成績を記録した。ヒロイン役のナオミ・ワッツがアカデミー賞主演女優賞候補になり、「人生はビギナーズ」のユアン・マグレガー、子役のトム・ホランドらの共演。監督は「永遠の子どもたち」のＪ・Ａ・バヨナ。
　04年のクリスマス・イブ、イギリス人のベネット一家が冬期休暇のためタイのカオラックへやってきた。元医師のマリア（ナオミ）とその夫ベネット（マグレガー）、長男ルーカス（ホランド）、次男トマス、三男サイモンの五人は、海に面したホテルで家族水入らずの時間を過ごす。
　異変が起きたのは滞在三日目。奇妙な突風が吹き、大地が揺れ、鳥が一斉に飛び立つ。次の瞬間、すさまじい津波がホテルに押し寄せ、プールにいた一家はみな濁流に飲まれてしまう。