「マイ・ブルーベリー・ナイツ」のウォン・ガーワイ監督が、「ラスト、コーション」のトニー・レオンを主演に、ブルース・リーの師だったイップ・マンをはじめとする中国武術の宗師たちを描いたアクション・ドラマ。共演は「ソフィーの復讐」のチャン・ツィイー、「レッドクリフ」シリーズのチャン・チェンら。音楽を「王妃の紋章」の梅林茂、武術指導を「マトリックス」シリーズなどのユエン・ウーピンが担当している。中国武術の流派を極めた長は宗師＝グランド・マスターと呼ばれる。戦争の足音の迫る1936年の中国、北派の八卦掌の宗師ゴン・パオセンは引退を決意し、弟子のマーサンを後継者に指名した。パオセンは武術の南北統一を願っていたが自分では達成できず、南の佛山で引退試合を開き自分に勝った者にその使命を託そうと考えていたのだ。だがマーサンは野望から南の各派を潰しにかかり、パオセンは怒って彼を追放した。一方、パオセンの娘で奥義六十四手をただ一人受け継ぐルオメイ（ツィイー）も勝つことだけを目標としていた。南の武術界は詠春拳の宗師イップ・マン（レオン）を代表にした。闘いの舞台は佛山の有名な妓楼、金楼。イップ・マンはまずここで働く武術家、八卦掌、形意拳、洪家拳の使い手たちと闘い打ち破った。そしてパオセンとの闘いにも勝利し、使命を託さるが……