かつて精子提供のアルバイトをしていた男が何百人もの子供の父親になっていたことが判明したことから起こる騒ぎを描くヒューマン・コメディー。「大いなる休暇」の脚本家ケン・スコットの監督作で、出演はパトリック・ユアール、ジュリー・ル・ブルトン、アントワーヌ・ベルトランらカナダ映画界の実力派。
四二歳のダヴィッド(ユアール)は父の精肉屋を手伝っているが、だらしない暮しぶりで八万ドルもの借金がある。最近は取り立ても暴力的になってきた。そんな中、婦人警官の恋人ヴァレリー(ジュリー)の妊娠が発覚した。だが彼女は困惑するダヴィッドを尻目に、子供は自分一人で育てると宣言する。
そしてもう一つ、驚天動地の出来事が。ダヴィッドは二〇年以上前に精子提供のアルバイトをしていたのだが、その時の精子で五三三人もの子供ができ、そのうち一四二人から身元開示の訴訟を起こされるというのだ。それを知らせに来た弁護士(ベルトラン)が置いていった子供たちのプロフィールの中にはダヴィッドの応援するサッカーチームの選手の名前もあった。興味を持った彼は父親であることを隠して子供たちに会いに行き、身分を明かすべきなのかと悩み始める。
スタッフ・キャスト
[監督]ケン・スコット
[出演]パトリック・ユアール、ジュリー・ル・ブルトン
上映時間:1時間50分
配給:2011年カナダ映画/クロックワークス=コムストック・グループ配給
公開日:1月26日公開
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