「危険な関係」のグレン・クロースが舞台で演じた時から映画化を望んできた作品で、彼女が主演の他、製作・脚本も担当。アカデミー主演女優賞候補となった。監督はロドリゴ・ガルシアで、共演にジャネット・マクティアー(アカデミー助演女優賞候補)、ミア・ワシコースカ、アーロン・ジョンスン、ブレンダン・グリースンら。
十九世紀アイルランド。ホテルでウェイターをしているアルバート(グレン)はひっそりと一人暮しをしながら、重大な秘密を抱えていた。それは“彼”が実は女性だということ。貧しく孤独な暮しを逃れるため、長年男性として働いてきたのだ。だがある日、ホテルの主人の言いつけでペンキ屋のヒューバート(ジャネット)を自分の部屋に泊めることになり、彼が“女性”であることをヒューバートに知られてしまう。しかしヒューバートは秘密を守ることを約束し、その存在にアルバートは大きな影響を受けることになる。
偽りの人生を抜け出そうとし、本当の自分を見つめたアルバートは、諦めていた夢を追いはじめる。自分の小さな店を持つこと、信じられる友人、パートナーを探し、“初恋”も。ホテルのメイド、ヘレン(ミア)がアルバートのお眼鏡にかなうが、“彼”の新しい人生は喜びだけでなく、嫉妬や裏切りなど辛いことも知ることにもなった。それでもアルバートは自分らしく生きる希望の扉を開けていく。
スタッフ・キャスト
[監督]ロドリゴ・ガルシア
[出演]グレン・クロース、ジャネット・マクティアー
上映時間:1時間53分
配給:2011年アイルランド映画/トランスフォーマー配給
公開日:1月18日公開
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