『ハムレット』など名戯曲を世に送り出した作家ウィリアム・シェイクスピアの自筆原稿は、何一つ見つかっていない……という事実に着目した“別人説”を描くミステリー。出演はリス・エヴァンズ、デーヴィッド・セーリス、セバスチャン・アルメスト、レーフ・スポールら。監督は「2012」のローランド・エメリッヒ。
十六世紀後期、エリザベス一世統治下のロンドンは演劇が盛んになり、女王の宰相である権力者セシル卿(セーリス)は『芝居は悪魔の産物』と厳しく取り締まっていた。ある日、作家ベン・ジョンソン(アルメスト)の芝居がセシル卿によって上演中止に。牢屋に囚われた彼を救ったのは、オックスフォード伯エドワード(エヴァンズ)だった。彼の芝居に興味を持ったエドワードは自宅に招いたジョンソンに『私の書いた戯曲を君の名で上演してほしい』と申し出る。その題は『ヘンリー五世』。
上演された芝居は観客を興奮させ、作者の登場を要求する。すると芝居に出ていた役者シェイクスピア(スポール)が自作だと名乗り出てしまう。ジョンソンはその後もエドワードから次々戯曲を受け取り、シェイクスピア作として上演し、どれもが大成功を収めた。民衆の熱狂ぶりを恐れるセシル卿とその息子は、エドワードに疑いの目を向け、若き日の女王と因縁を持つ彼の目論みを見抜くと、残酷で周到な策略を実行に移すのだった。
スタッフ・キャスト
[監督]ローランド・エメリッヒ
[出演]リス・エヴァンズ、セバスチャン・アルメスト
上映時間:2時間9分
配給:2011年英=独映画/ファントム・フィルム配給
公開日:12月22日公開
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