パリの三ツ星レストランの危機を生意気な若いシェフが救うグルメ・コメディー。主演は「黄色い星の子供たち」のジャン・レノと「変態ピエロ」のミカエル・ユーン。監督・共同脚本は俳優出身でこれが二作目となるダニエル・コーエン。
天才的な舌を持ちながら生意気な性格でレストランを次々クビになっているシェフのジャッキー（ユーン）は、妊娠中の恋人のため老人ホームのペンキ職人として安定した収入を目指すことにした。
一方、人気レストランのシェフ、ラガルド（レノ）はスランプに陥り、新しいメニューを思いつけない。三ツ星を維持することが出来なければオーナーに放り出されてしまうのだ。彼は前オーナーのいる老人ホームに相談に行くが、そこで出会ったのはかつて自分が考案したスープの完璧な再現だった。それを作ったのがペンキ職人だと知ると、ラガルドはその男ジャッキーを見習いとして雇い、新しいメニューを開発しようとする。
尊敬するラガルドの店で働くことになったジャッキーだが、恋人には内緒。見習いのうちは無給なのだ。流行の分子料理を取り入れようとする二人だがうまくいかない。しかも新メニューの発表日はラガルドの娘の論文審査と同じ日。二人は新メニューを完成できるのだろうか。