「リトル・ミス・サンシャイン」のジョナサン・デートンとヴァレリー・ファリスが監督を務めるファンタスティックなラブストーリー。本作の脚本を書いたゾーイ・カザンがヒロインを演じ、ポール・デーノが主人公を演じるほか、アントニオ・バンデラス、アネット・ベニング、エリオット・グールドらが共演する。
19歳の時に天才作家としてデビューを飾ったカルヴィン（デーノ）だが、その後10年間は何も書けず、自信喪失して心を閉ざしていた。セラピストの勧めで好きな人のことをレポートに書けといわれた彼は、夢で見た素敵な女の子のことを小説に書き始める。ルビー・スパークス（ゾーイ）と名付けた娘のことを書いている間、まるで恋に落ちた気分になるカルヴィン。そんなある日、目覚めるとキッチンになんとルビーがいるではないか。カルヴィンばかりか彼女は周囲にも見える存在。そこからカルヴィンの楽しい日々が始まった。
カルヴィンの創造物であるルビーは彼が書く通りにふるまうが、この関係を壊すまいとカルヴィンは彼女のことを書くのをやめる。母（アネット）とその恋人モート（バンデラス）とも打ち解けるルビーは、やがて新しい仲間たちと交流し、周囲と関わらないカルヴィンは惨めな気持ちに。ぎくしゃくしだした二人の関係に、カルヴィンは思わず彼女が自分の創造物であることをばらしてしまう。