28歳の女性監督レア・フェネールが自ら脚本も手がけたデビュー作で、三つのストーリーを絡ませて様々な愛の形を描いている。出演は「ジョルダーニ家の人々」のファリダ・ラウアッジ、レダ・カテブ、新星ポーリン・エチエンヌら。
サッカーに夢中な十六歳の少女ロール(ポーリン)は、風変りな少年アレクサンドルと恋に落ち、それまで知らなかった移民の世界にもなじんでいった。だがある日、アレクサンドルが逮捕されてしまい、自分が妊娠していることに気づく。
不器用なステファン(カテブ)は恋人や母親とうまくいっていない。町で知り合ったピエールという男に、刑務所に入っている親友とそっくりなので入れ替わってくれと多額の報酬で持ちかけられる。悩んだ末に彼はその申し出を受けた。
アルジェリアに住むゾラ(ファリダ)は、フランスで暮らす息子が殺されたという知らせを受けた。息子の死の真相を知るため、ゾラはフランスに渡り、加害者の姉に近づく。息子と加害者の男は恋人同士だったという。自分以外の家族が弟に面会に行かないと嘆く姉に、ゾラは自分が行こうと提案した。
ある土曜日の朝、愛する人への思いを胸に、三人は面会室へと向かう。
スタッフ・キャスト
[監督]レア・フェネール
[出演]ファリダ・ラウアッジ、レダ・カテブ
上映時間:2時間
配給:2009年フランス映画/ビターズ・エンド配給
公開日:12月15日公開
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