ポール・トーデーのベストセラー小説を「スラムドッグ＄ミリオネア」のサイモン・ビューフォイが脚色し、「ショコラ」のラッセ・ハルストレムが監督する前代未聞のプロジェクトに挑んだ男の成長物語。主演は「人生はビギナーズ」のユアン・マグレガー。彼を支えるキャリアウーマン役に「アジャストメント」のエミリー・ブラント。
『砂漠の国イエメンの大富豪シャイフ氏（アマール・ワケド）が自国で鮭釣りをしたいと考えています』水産物の専門家であるジョーンズ博士（マグレガー）の元に一通のメールが届く。送り主はシャイフのコンサルタント、ハリエット（エミリー）。砂漠で鮭釣りは無理だと一蹴するものの、英国首相の広報担当官マクスウェル（クリスティン・スコット・トーマス）が政治に“鮭釣り”を利用しようとする思惑が絡み、ジョーンズは嫌々ながらもプロジェクトを担当することになる。やる気ゼロの彼だがハリエットの前向きさ、そして発案者のシャイフの人柄に魅了され、鮭釣りを成功させようと気持ちを新たにする。
　しかし、仕事の充実振りとは裏腹にジョーンズは妻との関係が破綻する。さらにハリエットにも不幸が襲いかかる。戦地に出兵している恋人が行方不明になり、家に引きこもってしまったのだ。何とか彼女を説得し、現場復帰させたジョーンズは、連日連夜イエメンで鮭が暮らせる環境整備に取りかかる。何だかハリエットとも良いムード。すべてが上手くいきそうだ！　そんな時にまたしても、イエメン国民からのバッシングや鮭の養殖方法の問題などトラブルが降りかかる。プロジェクトは成功するのか？　挫けそうになるジョーンズはハリエットとシャイフの力を借りて、前へ進もうと決心する。