「ハリー・ポッター」シリーズのダニエル・ラドクリフ主演で描くゴースト・ストーリー。スーザン・ヒル原作の『黒衣の女 ある亡霊の物語』を基に、英国のハマー・フィルムほかが製作。監督はジェームズ・ワトキンズで、共演はキアラン・ハインズ、ジャネット・マクティーアら。
最愛の妻を失ってから仕事に身の入らなかった若き弁護士アーサー(ラドクリフ)は、事務所の所長からある任務を命じられる。霧深い田舎町クライシン・ギフォードで先月亡くなったドラブロウ夫人のイールマーシュの館に赴き、隠された膨大な資料から遺言書を見つけ出してくるというものだった。失敗は許されない立場のアーサーは、まだ幼い息子ジョセフを残して、三日間の出張へ出かける。
旅の列車内で知り合った紳士デイリー(ハインズ)の車で宿に送ってもらったアーサーだが、宿の主人も、住民たちも誰もが彼を歓迎しない。それでも人里離れた館に向かい、そこで夫人の七歳の子供の死亡証明書を見つけたアーサーは、窓から森の中に黒衣の女が立っているのを目撃する。彼が町に戻ると目の前で少女が突然死する怪事件が起き、住民はアーサーが館に行ったせいだと信じていたが、現実的なデイリーはアーサーを家に招く。
やがてデイリーと妻エリザベス(ジャネット)の息子をはじめ、この町の子供たちが次々と命を落としていたことを知るアーサーは、ドラブロウ夫人の失った子供が実は妹ジャネットから奪い取った養子で、その遺体が未発見のままで、ジャネットも非業の死を遂げていた事実に突き当たる。エリザベスから『あの女の姿を見た人の子供は必ず死ぬ』と聞いたアーサーは、ジャネットの子供の遺体を彼女に返して“呪い”を解こうとするのだが……
スタッフ・キャスト
[監督]ジェームズ・ワトキンズ
[出演]ダニエル・ラドクリフ、キアラン・ハインズ
上映時間:1時間35分
配給:2012年英=カナダ=スウェーデン映画/ブロードメディア・スタジオ配給
公開日:12月1日公開
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