ローザンヌと並ぶ世界最高峰のバレエ・コンクール、YAGP(ユース・アメリカン・グランプリ)。ニューヨークで行なわれるその最終選考を目指す少年少女の姿を追ったドキュメンタリーで、自身も少女時代にバレエ・スクールに通っていたジャーナリスト出身のベス・カーグマンの監督作品。YAGPには毎年五〇〇〇人を越える応募者がいるが、最終選考に残るのは二〇〇人から三〇〇人。2010年のコンクールに挑んだ六人の子供たちにスポットがあてられ、彼らのレッスン風景や日常が捉えられていく。
十一歳の少年アランはアメリカ海軍軍医の父の仕事の関係で赴任地を転々としているが、いまはイタリアでレッスンを受けている。シエラレオネ生れの十四歳の少女ミケーラは、幼い頃に両親を内戦で亡くし、親切なアメリカ人夫妻の養子になった。裕福な家庭に育った女子高生レベッカは、プロになる夢のため涙ぐましい努力を続けている。十六歳のジョアンはコロンビアで才能を見出され、一人で渡米してきた。カリフォーニアに住む十二歳のミコと十歳のジュールスは日米ハーフの姉弟。ステージママのもとでバレリーナを目指してきた。いよいよ最終選考の幕が切って落とされる。
スタッフ・キャスト
[監督]ベス・カークマン
上映時間:1時間34分
配給:2011年アメリカ映画/セテラ・インターナショナル=ミモザフィルムズ配給
公開日:12月1日公開
「オフィシャルサイト」