リュック・ベッソンが製作（兼共同脚本）にあたるガイ・ピアース（「ハート・ロッカー」）主演のＳＦアクション。監督はアイルランド出身のジェームズ・マザー（撮影も担当）とスティーヴン・レジャーのコンビ。共演はマギー・グレース、ヴィンセント・リーガン、ジョゼフ・ギルガンら。
２０７９年。人類の安全への要求は極限に達し、脱獄不可能な宇宙刑務所実現のための実験が行なわれた。ＭＳ‒１という最新管理機能を搭載した宇宙の要塞に、五〇〇人の凶悪犯が送り込まれることに。その頃、組織の重要機密漏えい事件を追うＣＩＡエージェントのスノー（ピアース）は、国家内部の陰謀に気づき、同僚殺しの罪を着せられＭＳ‒１に移送される事態に陥っていた。そのＭＳ‒１での囚人の扱いに疑いを抱く大統領の娘エミリー（マギー）は、人道活動団体を率いて、囚人たちの聞き取り調査のためにこの宇宙刑務所にやってくる。最も凶暴な囚人とされるハイデル（ギルガン）への聞き取り中、彼はわずかな隙をついて銃を盗み、冷凍睡眠中の囚人たちを目覚めさせてしまう。五〇〇人の凶悪犯が一斉に解き放たれ、エミリーや刑務所所員らは人質になってしまった。ハイデルの兄アレックス（リーガン）が囚人のリーダーとなり、全員解放しなければ一時間ごとに人質を一人殺すと宣言。もしエミリーが大統領の娘とわかれば、要求はエスカレート必至だ。
この非常事態にＣＩＡはスノーに潜入司令を要請。最初は拒んだスノーだったが、彼の無実を証明できる仲間がＭＳ‒１に収容されている事実を聞き、ミッションを受ける。スノーは要塞ともいわれるＭＳ‒１に潜入し、エミリーとコンタクトするが、その先には危険すぎる脱出作戦が待っていた。