ロンドンのヒット舞台（ジュリアン・ミッチェル原作）をマレク・カニエフスカ監督が映画化。舞台版に出演したルパート・エヴァレット、コリン・ファースのほか、ケーリー・エルウィズらの男優が共演。ＨＤニューマスター版上映。
１９８３年モスクワ。ロシアに亡命した英国の老人にアメリカの女性ジャーナリストがインタビューを申し込む。彼は特権階級の出身であるのにスパイとなって祖国の秘密を暴く行為に出たのだ。
１９３０年代のイギリス。名門パブリックスクールに在籍する特権階級の美青年ガイ（エヴァレット）の野心は、自治会のエリート“ゴッド”のメンバーになること。彼は権威主義を否定し、行動力とカリスマ的な魅力を持っていた。彼には悩みを相談できる親友ルームメートのジャド（ファース）がいたが、別寮の美しい青年ハーコート（エルウィズ）に心惹かれていく。
学内で同性愛行為が発覚して自殺した生徒が出たことで、自治会の軍国主義者ファウラーと対立したガイはハーコートとの関係を暴露され、“ゴッド”入りして外交官になる望みを絶たれてしまった。その時、ガイの心に社会全体に対する復讐心が芽生え、彼はスパイになってしまうのだった。