「トランスポーター」「エクスペンダブルズ」などのジェースン・ステーサムが生身のノンストップ・バトルを繰り広げる最新アクション。最強といわれた元刑事が、マフィアに狙われる幼い少女を守るため孤立無援の戦いに身を投じる。共演は新人子役のキャサリン・チャン、「ロボコップ３」のロバート・ジョン・バークら。「キル・ビル」のローレンス・ベンダーが製作。監督・脚本は「タイタンズを忘れない」のボアズ・イェーキン。
元ニューヨーク市警の特命刑事ルーク（ステーサム）はある陰謀に巻き込まれて職を失い、今では賭博格闘技のファイターにまで落ちぶれていた。マフィアの絡んだ八百長試合に出場した際、彼は誤って対戦相手を病院送りにしてしまい、その報復として愛する妻を殺されてしまう。
生きる気力を失った彼が自殺を図ろうと地下鉄のホームに立った時、目の前に一人の怯えたアジア人少女（キャサリン）と彼女を追うロシアン・マフィアが現われる。ルークはとっさに地下鉄に乗り込んで少女を助けるが、地上に出ると今度は中国系マフィアや悪徳刑事グループまでもが少女を追ってくる。ルークは少女を守りながら激闘を繰り広げ、何とか安全な場所まで逃げ切った。
少女の名前はメイ。数字の瞬間的な記憶能力を持つ天才児だった。中国系マフィアのボスは彼女の才能を利用し、不正な金や重要書類を隠した秘密の金庫の解錠番号を覚えさせた。メイは心ならずも街の覇権を握る鍵となり、彼女をめぐる争奪戦が勃発していたのだ。
やがてその金庫の秘密が明らかになり、争奪戦の裏に市長まで巻き込んだ巨大な陰謀が浮かび上がる。すべてを知ったルークは、大切な存在となったメイを守るため、敵対する組織の力を利用しながら命がけの戦いに臨む。