アメリカという国家が無くなった未来社会。北米だった地帯は独裁的な国家となり、そこでは毎年、十二に分けられた地区から選ばれた少年少女たちが殺しあい、生き延びた一人が優勝者となって巨万の富を与えられる“ハンガー・ゲーム”が行なわれていた。その出場者に選ばれてしまった妹の身代わりに自ら大会出場を名乗り出た一人の少女カットニスのサバイバルが始まる……
スーザン・コリンズのベストセラー小説の映画化で、全米公開と同時に記録的ヒット（オープニング三日間で一億五二三〇万ドルの新記録）となった話題作。ヒロイン、カットニスには「ウインターズ・ボーン」のジェニファー・ローレンスが選ばれ、彼女とゲームに出場する同郷のピータに「キッズ・オールライト」のジョッシュ・ハッチャースン、カットニスにひそかに思いを寄せるゲイルに「ラスト・ソング」のリーアム・ヘムズワースが扮する。ほかにウッディー・ハレルスン、エリザベス・バンクス、スタンリー・トゥッチ、ドナルド・サザーランド、ウェス・ベントリー、レニー・クラヴィッツらの個性派キャストが脇を固めている。
監督は「シービスケット」のゲーリー・ロス。原作のコリンズがビリー・レイと共に共同脚本、撮影を「チェンジリング」のトム・スターン、音楽を「スノーホワイト」のジェームズ・ニュートン・ハワードが担当。