昨年のベネチア国際映画祭で、女優賞(ディニー・イップ)を受賞したアン・ホイ監督の感動ドラマ。本作の製作者ロジャー・リーの実体験を基にしている。共演はアンディー・ラウのほか、サモ・ハン・キンポー、アンソニー・ウォン、ツイ・ハークらが特別出演。
中国大陸と香港を行き来する映画製作者ロジャー(ラウ)が、ある日自宅に戻るといつも迎えてくれるメイドの桃さん(ディニー)が出てこない。彼女は脳卒中で倒れていたのだ。十三歳からロジャーの梁家に六〇年も仕えてきた桃さんは、病院に搬送され幸い退院できるまでになったが、『後遺症でもう仕事はできそうにない』と辞職をロジャーに相談する。
するとロジャーは彼女の希望を聞いて老人ホームを探し始め、昔なじみの紹介で適正な施設を見つける。だがホームの暮しはこれまでのメイド生活とは大きく違い、戸惑う桃さん。しかしロジャーが頻繁に訪ねてきてくれることが一番の楽しみだ。次第にホームの生活にも慣れ、桃さんは他の入居者からも慕われるように。ロジャーたち梁家の人々は温かく桃さんと交流を続け、彼女は家族のように扱われることが誇りだった。しかしそんな桃さんの体は日に日に弱っていき、残された時間が少ないことを知る。
スタッフ・キャスト
[監督]アン・ホイ
[出演]ディニー・イップ、アンディー・ラウ
上映時間:1時間59分
配給:2011年中=香港映画/ツイン配給
公開日:10月13日公開
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