「イル・ポスティーノ」のマイケル・ラドフォード監督が、三六歳でこの世を去った天才ピアニストの数奇な人生を、多くの証言者と残された貴重な映像で追うドキュメンタリー。
1962年南フランスの音楽一家に生まれたミシェル・ペトルチアーニは、生まれながらに骨形成不全症という難病を背負っていた。些細な圧力で骨が砕けてしまうので、彼は成長してからも身長は一メートルほどしかなかった。だが神は彼に他の贈り物を授けた。それは音楽に対する天才的才能で、四歳でピアニストになる決意をし、即興演奏の技を身に着け八歳で初舞台、十三歳でプロデビューを果たした。十八歳で渡米したミシェルはジャズの本場で多くの大物とセッションを重ね、ヨーロッパ人として初めてブルーノートレコードと契約を交わした。
一方、誰からも愛されるカリスマ的な魅力も持っていた彼は、女性からも愛された。しかし孤独でいることはできないうえ、常に変化を求める彼の性質はトラブルを次々生み出し、結婚と離婚を繰り返す。息子も授かるが彼の病が遺伝していたことに衝撃を受けるミシェル。地元フランスでキャリアの極みに向かうが、病が急速に彼の体を蝕んでいく。
スタッフ・キャスト
[監督]マイケル・ラドフォード
上映時間:1時間43分
配給:2011年仏=独=伊映画/キノフィルムズ配給
公開日:10月13日公開
「オフィシャルサイト」